コンセプト 

The Concept of HIMALAYA AWARENESS ARCHIVES
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”「ヒマラヤの叡智」を通じて、気づく”

 − 「ヒマラヤ・アウェアネス・アーカイブズ」(HAA) のコンセプト − 

『ヒマラヤ・アウェアネス・アーカイブズ(Himalaya Awareness Archives)』 とは、「ヒマラヤの叡智を通じて人間社会を観て、考える」ことを趣旨とするアーカイブズです。

 

英語の「アウェアネス(Awareness)」は「気づき、自覚、目覚め」などを、「アーカイブズ(Archives)(アーカイブの複数形)」は「公文書、記録保管所、保存記録」などを意味します。HAAでは、特に、「アーカイブズ」の定義を「社会を変革するための貴重な言動を収集・記録・保存し、公開・活用できる形にして次世代に伝えていくこと」としています。このアーカイブズが、人々一人一人の中に眠る「地球市民(Citizens of the Earth)」の意識の目覚めに寄与できればと願っています。

 

「ヒマラヤの叡智」とは、仏教、ヒンズー教、ヴェーダ、スーフィーなど、ヒマラヤ地域で育まれ、古来、世界中の多くの人々の人生の指針となっている教えの総称です。

 

その叡智の中から、(諸々の教えに共通する)重要な三つの要素を人間社会を考察するための観点としました。それが、下に示した「WHOLENESS:”全体性”」「NON-VIOLENCE: ”非暴力”」「REVOLUTION: ”変革”」です。

 

この三つの観点を通じて厳選した世界中の様々な貴重な情報を、以下の八つのカテゴリに分けてお伝えします:「社会」「教育」「環境」「文化」「健康」「政治・経済」「国家」「特集」。
_______________________________

*HAAは、NPO法人ヒマラヤ・アーカイブ・ジャパンが運営しています。

”全体性”
​ヒマラヤの叡智
”非暴力”
”変革”

全体性

Wholeness

「全ての物事は結びつき関係している」「私たちは大海の波の一つ一つ。
 波のそれぞれは独立しているように見えても、大本ではつながっている」

”全てはつながっている”

全体性』は三つの観点の基本となります。それを要約すれば、「全ては相互に繋がっている、関係している」ということです。マハトマ・ガンディーが人生・行動の指針としたヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』は、「すべては我が身の上のこととして他者の悲喜を わが悲喜とし あるあらゆる生物を自己と等しく見る人こそ 完全なヨーギー(真理の実践者)である」と説いています。同聖典を愛読していたアインシュタイン博士は「すべての宗教、芸術、科学は、同じ一つの木の枝である」と唱えました。つまり、私たちは宇宙という大海に現れる一つ一つの波のようなもので、大本では繋がっている(”全体性”)という同じ道理をヒマラヤの叡智と最先端科学とが共有しているのです。しかしながら、理論物理学の権威でありインド哲学にも造詣が深いデヴィッド・ボーム博士(*注1) によれば、現代社会はこの”全体性”の理を殆ど理解せず、独断的な分離・分断化(”断片化”)の思考が未だ圧倒的に支配的であり、その悪影響が健康問題、環境汚染、政治・経済的混乱など社会全般に及んでいる、とのこと。また、ガンディーの非暴力と自立の思想を現代に実践する著名なインド人社会活動家サティシュ・クマール氏は、こう語っています。「畏敬の念なしにエコロジーは成り立たず、精神性なしに持続可能性は成り立たない。私たちが考え方を根本的に転換し、それに基づいて行動する用意がなければ、対立と調和の間に均衡をもたらし、全体性を獲得することはできないだろう」。ヒマラヤの叡智の根幹をなす“全体性”の視点から世界を考えることは、とりもなおさず、ヒマラヤとの深い関係で生まれた日本の風土で培われた(禅に象徴される)「和」の精神の本質的かつ今日的意義の再考にも繋がるでしょう。  

(左から)アルベルト・アインシュタイン、デヴィッド・ボーム、サティシュ・クマール】

非暴力

Nonviolence

「友人、敵、親族(のみならず)、悪人、誹謗者をも同じ眼で見る者は最も優れた者である」「暴力的手段には断固として反対する」「非暴力の方法は受動的な無気力なものではない」 

”暴力を超える”

バガヴァッド・ギーター』を始めとするヒマラヤの叡智は例外なくアヒンサー(「非暴力・不殺生」)を説いています。ガンディーは、アヒンサーを土台とす

る彼の非暴力抵抗運動を「サテイヤーグラハ」と名付けした。サンスクリット語のサテイヤーは”真理”、グラは”堅持”を意味し、真理を非暴力の実践により個人及び社会において実現させる方法です。暴力的な手段に訴えずに、博愛と自己犠牲により相手の良心に訴え説得し目的を達成しようとするものです。 しかし、ガンディーのそれは、一般に考えられているような、敵の権力の前に諸手をあげて不平・不満を陳情するだけの消極的戦術ではありません。真理を基盤とした非常に積極的な(不服従を明示する)非暴力的抵抗なのです。武器の使用を伴う運動よりもはるかに有効な方法であることは、インド独立闘争のみならず、ガンディーを指針とした世界の諸運動が証明しています:マーティン・ルーサー・キング・ジュニア氏のアメリカ公民権運動、南アフリカのネルソン・マンデラ氏の

族融和政策、89年の東欧革命など。「ガンジーは、ことあるごとに、対立の融和を説いてまわり、どのような人間でも本質的には宇宙の根源者がそもそもの存在根拠であることを基本に据えていた。つまり、ガンジーは、宗教や民族、あるいは国家の異質性のレベルで世界を捉えていたのではない。すべてを同質性から眺めていたのであり、 これこそが、アヒンサー(非暴力、不殺生)の真の最大の特質である」(*注2)そして、気候変動が人類全体の最大の脅威となりつつある現在(2019年)、「エクスティンクション・レベリオン(絶滅への反抗)」がガンディーに倣い、気候危機を打開するための運動を世界的に展開し始めている。

(左から)マハトマ・ガンディー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、XRロゴ】

変革

Revolution

「強く信じられている事柄にさえとらわれない」「勇敢なる精神をもつ者は、一人闘うことを誇りとする」「世の変化は、個人の意識の変化から始まる」  

”盲従、屈従せず”

釈尊は2000年以上前、現在もインド・ネパールに根強く残るカースト制(身

分制度)による支配体制に異を唱え身分の平等を説きました。彼は、カーストの最上位に君臨する「バラモン(司祭・僧侶)」を引き合いに出し、こう語っています :「螺髪を結っているからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生まれによってバラモンなのでもない。真実と理法とをまもる人は、安楽である。かれこそ(真の)バラモンなのである」。著名なインド人運動家アンベードカルは、釈尊の教えに深く共感した一人。彼は不可触民でありながら、独立インドの初代法務大臣となり憲法の草案を作成した英雄です。カーストによる身分差別の因習を打破するため、アンベードカルは約50万人の人々と共に仏教に集団改宗し、不当に虐げられている多くの人々に勇気と希望を与えました:「宗教は人間のためにある。人間が宗教のためにあるのではない」。史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは、真のイスラム教徒としてイスラム原理主義者のテロに屈せず”ヒマラヤの叡智”を体現しています。彼女は国連等の演説において、全世界に蔓延する女性蔑視、児童虐待、宗教悪用、テロ、貧困、不正等を教育の重要性を強調しながら糾弾し、全ての人々に意識の根本的な変革を訴えています:「私たちは、自分たちの権利のために声を上げ、私たちの声を通じて変化をもたらします。自分たちの言葉の力を、強さを信じましょう。私たちの言葉は世界を変えられるのです」「私たちは動くべきです。待っていてはいけない。動くべきなんです。政治家や世界の指導者だけでなく、私たち全ての人が、貢献しなくてはなりません。私も、あなたたちも、私たちも。それが私たちの務めなのです」。ガンディーは同趣のことを以下のように表現しています:「世界に良き変化を望むなら 自らがその変化の先駆けとなれ」。そして現在(2019年)、その精神は「気候危機」運動の若き旗手グレタ・トゥーンベリと彼女と行動を共にする世界中の若い世代に確かに受け継がれています。

(左から)仏陀、ビームラーオ・アンベードカル、マララ・ユスフザイ、グレタ・トゥーンベリ】

(注1)著名なインドの哲人クリシュナ・ムルティを始めとする東洋の賢人達との対話の中で洞察を深め独自の世界観を提唱する。著書
       『Wholeness and the Implicate Order』( 『全体性と内臓秩序』)は、 科学と宗教・哲学との “架け橋”的な意味でも評価が高い。

(注2)『マハトマ・ガンジーの非暴力抵抗運動 -アヒンサ(非暴力、不殺生)のルーツを探る』野呂 浩 氏(東京工芸大学工学部基礎

     教育研究センター教授 )2006年

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マラヤ・ウェアネス・ーカイブズを運営するヒマラヤ・アーカイブ・ジャパンは、”地球を考える  ヒマラヤから考える”
を組織のコンセプトとする日本の特定非営利活動法人(NPO)です。
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